25,000IQD札(旧デザイン)

25,000IQD

(2003年~現在)

2003年から流通が始まった、当時の最高額紙幣です。

イラク中央銀行(Central Bank of Iraq 通称:CBI)により発行され、

紙幣の製造は、世界各国の紙幣を製造するイギリスのド・ラ・リュー(De La Rue)社が行いました。

2022年現在も現行の紙幣として取り扱われ、使用期限は設けられておりません。

紫外線に反応するインクや金属インク、金属糸、透かし加工、磁気加工などの偽造防止技術が使用されています。

25,000IQD札(新デザイン)

25,000IQD

(2013年~現在)

進歩した偽札製造技術や変造技術に対抗する為、2013年に25,000IQDが新しいデザインに変更されました。

紙幣の大きさと色味はそのまま継承され、肖像画は男性から女性へと変更になりました。

セキュリティ面では今までの基本的な偽造防止技術に加え、新たなセキュリティ技術が導入されました。

特にポリマー部にチップが埋め込まれているのが大きな特徴です。

チップはイラクの世界遺産であるマルウィヤ・ミナレットがデザインされています。

現行50,000IQD札

50,000IQD

(2015年~現在)

イラク現行紙幣での最高額紙幣かつ、最新の紙幣となります。

大きさは25,000IQD札より一回り小さいサイズになります。

将来的な経済復興を視野に製造された高額紙幣です。

世界の紙幣の中でも珍しい濃い緑色の磁気ホログラムと同色の特殊インクが特徴的な紙幣です。

ポリマー部のチップや、複雑な模様のホログラムは、偽造がほぼ不可能と言える程、精密に造られております。

表面には水車とヤシの木が、裏面にはティグリス川の地図が描かれています。